2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

快感入水自殺

求めているものを与えられないのは苦痛だ 求めているものが目の前にあるのに 与えてもらえないのは 拷問だ 欲しい いますぐ 「おねだりできる?」 その言葉に抗う気力なんて毛頭なく 「ください」「お願いします」 と言葉が思考より先に先走る 「よくできま…

冬本夏草

本に根をはる菌格段汚れていなくても本を手で触れば垢がつく。脂やなんか。本を触る。垢がつく。垢から菌が繁殖する。根をはる。本を開いた瞬間から、その人が本と向き合った時の全てが本に記憶される。本は全てを記憶している。 触れた場所、時間の空気、温…

君ノイナイ世界デ僕ハ何者

もし私が死んだら君は悲しむだろうか君の方が過酷な環境に身を置いていて もし君が死んだら名前のない関係の私に 知らせは来るのだろうかきっと来ないだろう、な 来るはずのない返事をずっと待ち続けたりするのだろうか ‪何にでも名前をつけたがって‬ 何にで…

屈辱窒息死

悪いことなんてなにも知らないような堅実に日常を送る 純粋な為だけに動かされる 指が 今 私を乱れさせるためだけに動かされ 汚れ 私の熟れた欲で 光を吸い込んでいる 君の指を 汚す 穢す ケガス 君のこんなに乱れた姿 欲 汗ばむ姿を みんなは知らない 普段…

君 消毒液 心 首 ポタリ

果実を齧った跡 それは君の体の放物線僕の薄汚れた指で湾曲した君をなぞる 「綺麗だね」 その言葉がビロードのような波となって私の脳内を無口なドーパミンが駆け巡る 泣きたいような 蜜の甘酸っぱさが切なく 唇を強く結ばせた 「綺麗だよ」 君はまたさらさ…

仄暗ワイン 裸体の交わり

男とホテルに泊まる だいたいその人は先に寝る 仕事は多忙 朝の早い仕事だ 寝息を立てるその人 風邪引かぬように捲れた布団を戻す 薄暗くシンとした部屋 彼が眠った今私1人だけの空間 事後の余韻と体のだるさ 節々の痛みを感じながら 暗がりに光るテレビの画…

可愛い毛には旅をさせろ

突如現れるもの 突如現れるものはいろんなものがいる 小さい虫。なんかよくわからん枯れた草。 使った後のティッシュ。 日常的に1番多い確率で突如をしてくるのは髪の毛だろう。 大概自分の髪の毛だ。 私は1番最近付き合っていた彼が短いヘアースタイル好き…

不完全アップルパイとストーキング猫

貰ったアップルパイを温めて食べる。 コンビニで売ってる市販のアップルパイ。 特別美味いわけではない。 不味いわけでもない。 コップに牛乳をそそぐ。 層になっているアップルパイを分解して食べる。 昔から、色んな味の物を1度に口に含むと混乱し、味を楽…