快感入水自殺




求めているものを与えられないのは苦痛だ



求めているものが目の前にあるのに


与えてもらえないのは 拷問だ





欲しい



いますぐ







「おねだりできる?」



その言葉に抗う気力なんて毛頭なく


「ください」

「お願いします」


と言葉が思考より先に先走る




「よくできました」












「俺がそれであげると思う?」





嫌な兆し






すでに欲の渦に飲み込まれ窒息寸前の私
お構いなしに視線をそらす君






放置




そんなもの絶対に嫌だと思っていたのに



放置に気付いた瞬間ドッと腹の底から熱い液体が体を駆け巡った





思考の麻痺




欲しいものを与えられないのは辛い。



体が 膣が 疼いて疼いてしかたない



目の前に欲しいものがあるのに









「おねがいします…お願いっ…」





私はいつの間にか涙をこぼしていた






私の腰は私の意思なんか振り切って


腰単体が生き物のように淫らに動き

彼を求めていた








私をいじめる彼の言葉に体が跳ねる






この拷問が身に染み付き








2度目から なんの疑いもなんの躊躇いもなく


快感を得るために


自ら快感の液体へ入水していく







快感入水自殺